「日立市で300万の戸建てが出た」その日、友達のスーモ君が私に情報をもたらした。
価格が300万で3LDK程の間取り、水周りを見るとおそらく交換の必要がなさそうな気配。
300万で、5.5万の貸し出しで表面利回り22%程度、指値入れて諸経費込み300万着地なら
取得してもいいかなという気持ちになった。
『茨城県』、私が住む東京都からは自動車で3時間の道のりであった、
対象になった戸建ては
最寄り駅から18分程度と比較的近く、市街化地域でかつ、敷地が100坪ほどあったため
土地の路線価から割り出される価格が1000万円近い評価額が叩き出されていた
上物は昭和築の平屋、しかし一部リフォームされているのか水周りはユニットバスと
洋式水洗トイレが完備されていた。
『悪くないねぇ。』鼻くそ不動産投資家の鼻は敏感に金のにおいを感じていた。
基本的に水周りの設備が問題なく、建物に傾きが無ければ、自分の中では熱い物件である
道路付けも公道に面しており軽自動車ぐらいなら敷地内に止められそうであった
(グーグル現調による※グーグルストリートビューを利用して現地調査を行うこと)
しかしながら、片道3時間を越える遠隔地、1件目のボロ戸建をノールックで購入した私とはいえ
慎重になる、なぜならば修繕補修で一日コースかつ、自宅と現地の往復で軽く往復5,000円という
『ハードコース』。
2度、現地に行くだけでも1万円消費コースである。
とりあえず、自宅で保有シミュレーションを叩き
固定資産税を聞いたうえで、現地アポイントを取った
地場では賃貸専門の不動産業者で当日の立会いには支店長が来てくださった
気さくな感じで方だったので、サクっと状況を伺う
ここである事実が発覚する、どうやら店長も今日、初めて現地に来たらしい…。
この時点でなにやら『いやーな』予感が漂う。
本物件の前面道路に入ると、突然狭まる道路…実有効幅員で2mもない…
しかも曲がり道で当然車両の進入は不可能。
私「こ、これはきついですね…、車両進入できるって電話で仰ってらっしゃいましたよね…」
支店長「あ、ですね…(汗)オーナーさんは軽自動車乗り込めるとおっしゃっていたんですが…」
二人で苦笑いしながら固まる。
通行するには、卓越した運転技術が求められそうだ…。
私「ちなみに売却の経緯はどんなかんじでしょうか?」
支店長「もともと売るのではなく解体して更地にしようと思っていたようですが、解体業者に断れたらしいです」
私「お、というのは?」
支店長「あ、重機入らないって…」
一同「…」
一同「ですよね(苦笑)」
もうだめである。
しかし、折角3時間、しかもレンタカー借りてきてしまったので、この時間無駄にしたくない。
もしかすると建物入ったら『ワンチャンいいことが起こるかもしれない』と思い込み
建物の中へ…。
まず、水平器とメジャーで寸法とゆがみを検証します…。
床がぶよぶよなところがありましたが、はがしてコンパネ引けば解消しそう
そんなお金かからなそうです。
トイレ、キッチン、風呂も割合きれいだったのでクリーニング入れれば問題なし
間取りが和室メインなので6畳間だけ、クッションフロア敷にしすればトータル50万ぐらいで
綺麗になりそうです。
ちょうど不動産会社さんが賃貸のプロでしたので、いくらぐらいで貸せるか聞きました
支店長「5万…駐車場があれば」
私「ですよね」
一同「…」
どう頑張っても「駐車場が無え…」というところに辿り着きます。
近くの駐車場を借り上げして、確保した上で賃貸募集するという案も超遠隔地なので
自分で交渉ガッツり出来ないので難しいというジャッジを下しました。
帰りにあんこうなべを食べて帰りました。
楽しかった茨城日帰り観光。
おわり。